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The Wreath
No.006
レイリア県, ポルトガル
2023
ポルトガル中部で伝統的な農法による自家製オリーブを生産する、オリーブ農家のゲストハウスの増築計画。この建築を通じて、地域の文化的価値を高め、訪問者に自然と調和した滞在体験を提供することを目的としている。オリーブの冠(olive wreath)は、古代ギリシャやローマにおいて栄誉・勝利・平和などの象徴として扱われた。このプロジェクトでは、伝統を守り続ける地域の人々への敬意と、この地で丁寧に栽培・収穫された作物への祝福が込められた「Wreath」を、与えられた美しい計画地の地面の上に浮かべることにした。
豊かな自然に彩られた鉄筋コンクリート造の環状の屋根は、この施設の屋上庭園として機能し、周囲に広がる美しい田園風景を一望できる眺望を提供する。また、屋上庭園の植栽は屋根面の日射負荷を軽減する効果があり、施設内のテイスティングルームやセラー、ベッドルームの室温を涼しく保つ役割も担っている。地上部分には、受付、ダイニングルーム、瞑想室が設けられ、テイスティングルームやセラー、ベッドルームなどは、気温や湿度が安定しやすい地下に配置されている。この設計により、室内環境の快適性が向上し、エネルギー消費の削減にも貢献している。建具・内装仕上・家具には、地元産の木材を統一的に使用し、地域の自然素材の魅力が感じられると同時に、地域経済への貢献や持続可能な資源活用の一助となる計画としている。
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